コロナウィルスと自粛生活から生まれた新しい出会い2(日建設計/山口様)

Zoom ネットミーティング
 コロナウィルス禍で活躍し普及したものはZoomやSkype、Teamsといったネットミーティングのサービスであろう。私も3月からはこれらのいずれかを毎日使用している。これに慣れると電話で話をするより良いことが分かる。どこにいてもよいはもちろんのことどんな格好でもよくいつもズボンは短パン姿のままである。

日建設計 山口義雄さん
 株式会社日建設計の山口義雄さんとは東京大学グリーンICTプロジェクト(GUTP)のスマートシティWGの7月8日Zoomミーティングで出会った。この時は「ポストコロナ社会についての提言書」のためのブレーンストーミングであった。名刺交換もなく空気を読む必要のないZoomならではの世界で忌憚のない意見交換をしたことがきっかけである。
 山口義雄さんは技術士として都市設計を主にやってこられた方だ。
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京大デザインイノベーション・コンソーシアムHPより
(同デザインイノベーション拠点フェロー 2016.9~2018.3)
http://designinnovation.jp/program/fellowship/fellows.html#yamaguchi

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東京と兵庫の距離を越えて
 山口さんと私とはもっとも遠い世界である都市設計と町工場主の世界を生きてきた。表面的にはどこを探しても接点もなく接線も引けない間柄である。
 しかし、Zoomミーティングの数分間の会話の時にお互い何かを感じるものが残った。従来の慣習ならば一杯飲みにいきそこで盛り上がって関係が始まるのだが、自粛生活中でもあり、兵庫と東京ということもありメールとZoom、Teamsを使ったやり取りを週一回くらいした。

思いは人をつなげる
 会社や肩書からでは分らない内面的な心情や思いということがネットミーティングでは鮮明に見えてくるものだ。二人の共通した思いとは「これからの社会は欲望の資本主義に翻弄されることがない個人が大事」という点であった。それを社会環境デザインという形で表現するかスマートファクトリーという形にするかの違いがあるだけだ。議論するつもりが同意し頷くことが多くこれでは議論にならないねと二人で大笑いした。

思いから共同作業へ
 従来の飲み屋会合と違いネットミーティングは文字や図にして相手に伝えるという行為が入る。これがいいのだ!表現しようとすると自分の頭の中のもやっとした部分が鮮明になりその上デジタルで残るところが素晴らしい。そこで二人で協働して「ポストコロナ社会についての提言書」を作ろうということになった。

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山口さんからの一言(メッセージ)
 中島さまとは、GUTPのスマートシティ検討WGでご縁を頂き、その後何度かオンラインミーティングをさせて頂いています。お互いまだよく知らないことの方が多いと思います。
 分野は異なりますが、コロナ禍をきっかけに社会の大きな流れに身を任せていたら、偶然出会い、偶然思いが重なって・・・。
不思議なご縁に感謝しながら、より愉しみ学ばせて頂きたいと思っております。新たな学びは、新たな自分に生まれ変わることらしいです!まだ見ぬ自分ってどんなのでしょうね? この先も引き続き、よろしくお願いいたします。
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中島 高英

Exploratoryとの出会いは偶然か必然か

始めにデータありき
 私がデータ分析の魅力に取り憑かれたのは今から36年の前の30才の頃である。父親の経営する金型工場(有限会社 中島工機製作所)に入った時だ。ちょうど時代が職人技術の塊の世界の中にCAD/CAMとコンピュータ付きNC工作機械が普及し始めた頃である。誰もが経験したことのない世界であったおかげで、現場もコンピュータも知らない門外漢の私でもスタートは全員一緒だということに気づき、急いで勉強した。勉強して自分の武器にすることが転職して間もない者の生き残るための知恵でもあった。時が味方してくれたのかもしれない。

データとの出会い
 CAD/CAMとコンピュータ付きNC工作機のNC旋盤、NCフライス、マシニングセンター、型彫り放電加工機、ワイヤー放電加工機を一通り経験させてもらった。職人の手、技でなくデータが機械を動かすという世界を味わいながら、逆に職人が汎用機のハンドル付きならば加工が出来てもコンピュータ付きNC工作機械のボタンでは加工が出来ないという現実を目の当たりにした。それ以来、職人の持つ「暗黙知」を解明することがライフワークになった。

データはコミュニケーション・ランゲージだ
 当時から「暗黙知」を表現するものはデータとアルゴリズムであると思っていた。職人作業分析のための観察を続けながら機械のデータと突き合わせる作業を20年間続けた。職人への聞き取りは難しい。質問と答えがちぐはぐになりお互いストレスがたまるものだ。そこでひとつひとつの加工とそのデータを元に会話をすることにしたら、みるみるうちにお互いの壁が破れ意志疎通がスムーズになった。現場での共通言語は日本語でなくデータなのだということを発見した。

データ分析の世界へ
 「暗黙知」を解明するためにはデータの分析は必須である。データを整理分析しアルゴリズムを見つけ予測していく世界が次には待っていた。既知の一般知として「統計・確率」の世界はあったものの文系の私には難解で何度勉強をし直してもはじき出され中途半端な状態が続きEXCELで誤魔化してきた。もうゼロからやり直すしかないと覚悟を決め、数学の基礎から学び直していた。

日経ビジネスのデータサイエンス講座
 日経ビジネスの「シリコンバレーからデータサイエンス」、「データの民主化」というキャッチコピーに惹かれExploratory西田勘一郎さんのビデオを見つけ、見たら面白く15本全部を一気に見てしまった。独学で何とかなるか頑張ってみたもののどうも進捗が悪かったのでブートキャンプに参加し勉強させてもらった。すっかり嵌ってしまった次第である。

出典 https://exploratory.io/

Exploratoryにはまる
 ExploratoryはR言語をベースにノンプログラミングで統計、機械学習が簡単に使えるというソフトウェアである。はまった理由は2つある。
 ひとつ目は西田勘一郎さんのデータサイエンスの民主化への思いがこもっている製品であること。最近、制作者の思いが手触りで感じられるものが少ないだけにそれだけでも魅力的である。

EXPLOLATORYの紹介ビデオ


 ふたつ目はユーザーインターフェースの簡便な点と機能が網羅されていて豊富な点である。例えば回帰分析と機械学習のランダムフォレストを同時に比べることができる。プロから見えれば簡単かも知れないが素人に取ってはありがたいものである。
 統計分析の世界では機械学習は、3次元CADがそれまでの2次元CADの世界からひとつ別の地平にたったようなものである。

出会いは 偶然か必然か
 Exploratoryの西田勘一郎さんとの出会いは生徒としてブートキャンプに参加した後に起きた。それはたまたま偶然だった。しかし私のこれまでの流れを振り返ると必然だったのかもしれないという気がしている。ある人の言葉を借りると「すべてのご縁はその人にとって必然である」そうだ。
 私自身はまだまだExploratoryの初心者であるがこれからマスターしていきたいと思っている。

中島 高英

コロナウィルスと自粛生活から生まれた新しい出会い1(Exploratory/西田様)

AI(機械学習)のお勉強
 コロナウィルスも夏には終息すると思いきや7月から逆に拡大を続けている。その為今年の夏はオリンピックを見ながらビールを飲む計画は流れ、自粛生活も延長することになった。子ども時代に戻り夏休みの課題を決めて勉強することにした。
 課題はAI(機械学習)とその基礎にある統計解析の学び直しにした。ただ一人で参考書を読んでも難しくなかなか前に進まない。そういえば子ども時代は夏期講習なるものに行ったことを思い出し、オンラインのAI(機械学習)講習を受けることにした。

Exploratory 西田勘一郎さん
 Exploratory はシリコンバレーのベンチャー企業で元オラクルの西田勘一郎さんが立ち上げた会社である。

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Exploratory CEO西田さん略歴
Exploratoryサイト(https://exploratory.io/training-jp)より許可を得て掲載

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Exploratory ブートキャンプに参加
 今回はデータサイエンス・ブートキャンプに参加することにした。データサイエンス・ブートキャンプとは、西田さんがやっているデータサイエンスの集中実践講座である。
 7月28、29、30日の3日間、ZOOMよる集中特訓を受けた。人生でこんなに集中して勉強したことがないくらい私には厳しかったがおかげさまでAI(機械学習)のさわりを実感できた。

Exploratory データサイエンス・ブートキャンプ(https://exploratory.io/training-jp )

Exploratory ブートキャンプ修了書
 ブートキャンプ終了後、西田さんからメールで修了書が送られてきた。その中にZOOMでお話しませんかとあり、早々にZOOMでお互いに自己紹介をした。

データサイエンス・ブートキャンプ 修了証

出会いから共鳴、共感へ
 西田さんのデータサイエンスについての熱い思いと私のこの30年間の現場で取り組んできたデータに基づく改善ついての考えがスパークし共鳴しあった。実際に会ったこともなく物理的にも海の向こう側のシリコンバレーと東京と遠く離れているにも関わらず、同じ思いを持つ同士があっという間に共感でつながった。超気分のよい時間であった。

共感からコラボレーションへ
 共鳴→共感とくれば次はコラボレーションというアクションのフェーズになる。この間のスピード感はシリコンバレーのベンチャーらしさ満載だ。私も日本の中では相当スピード感を持っていると自負していたがその比ではない。

データサイエンスの民主化
 二人で決めたことは「データサイエンスの民主化」を普及させていくために協力しあう事である。彼はAIをクラウドの技術から私は現場で使えるAIから、シリコンバレーと日本の町工場とがクロスする日に向けて早々に活動を始めることになった。

中島 高英

コロナウィルスと自粛生活 半年間暮らして

 日本では2月末からコロナウィルス禍がはじまり早いもので自粛生活も半年目になった。自分の中でも初期の3か月間と後の3か月間では大きいな違いが出てきている。

ニューノーマル
 新常態と言われる在宅ワークが続き、夜の外出もなくなり多くの時間を独りで過ごす時間を楽しんでいる。これもなかなかいいものだとストレスなく受け入れている自分の柔軟さに驚きを覚えている。そこでそのコツとよかった話をいくつか披露していこうと思う。

戻れないという覚悟
 コツは覚悟を決めることだ。覚悟と言ってもそう大袈裟なものではない。もう今までの生活には戻れない。戻れない以上、新常態とやらに自分から飛び込んでいくと決め、自然体で流れを受け入れることだ。与えられた自由な時間を使って“考える”ことだ。思考は人間だけに与えられた特権なのだから。この特権を縦横無尽に使うこと。

情報との距離をおく
 思考の世界を歩きまわることは楽しい。間違ってもネットやマスコミの情報に踊らされて「先行きの不透明さや不安感」の世界に行かないことが大事だ。情報汚染から身を守るには情報を遮断することだ。情報化社会においては無意識下にある種の洗脳が行われてしまう危険性がある。不安を煽ったり、限りない欲望を駆り立てるのは彼らの常とう手段だから。
 コロナウィルス禍でマスクをし、ソーシャルデスタンスで他者との距離を保つ物理的な行動と同じことを自分の脳みそに課せばいい。これが2つめのコツである。

情報に対する感性を持つ
 とはいえ情報を100%完璧遮断することは不可能である。知らず知らずのうちに入り込んでくる。この対策も手洗いとうがいをすることと同じである。
 脳ミソの手洗いの方法は、会社人を忘れて生活者の視座で情報を感じることである。人は食う、寝る、排せつの3つの基本動作を繰り返すことで生命を維持している。生命体として自分自身を感じて、その感性から余計な情報を吐き出し捨てることだ。情報に対する感性が心のうがい薬になる。これが3つめのコツである。

思考の自由から新たな出会い
 この3つのコツを使って、自分自身の思考のスペースが出来るとストレス・レスの自粛生活を始められる。思考の自由空間を使っていろいろな世界を飛び回る。すると知らず知らずのうちに自分の考えが形成されてくる。形成されてきたら発信してみる。発信するとどこからか今まで会ったことのない人も含めて返答がくる。そして出会いがはじまる。
 次回はその事例をご紹介しよう。

中島 高英